伝統工芸・クラフト・国際交流 社団法人京都国際工芸センター

京都には、千有余年の昔より職人の手で作られてきた数々の貴重な伝統工芸品があります。

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第44回 『 ひなまつり』

ひなまつり(雛祭り)は3月3日の節句(節供)、五節句のひとつで、ひな人形をかざり、ひし餅・白酒・桃の花などをそなえ、女子のすこやかな成長を祈る年中行事です。上巳(じょうし)、ひいなあそび などとも言われます。

3月3日、桃の節句には、厄を人形に移して祓った「流し雛」の風習がありました。それらが発展し、雛人形を飾る現在の「雛祭り」となりました。子どもが生まれて初めて迎える節句を初節句といいます。女の子のいる家庭では、桃の節句に子供の身代わりとなって災いが降りかからないように、という思いが込められた雛人形が贈られ、子どもの健やかで幸せな成長を祝うために飾られます。

「桃の節句」の起源は平安時代より前であり、京の貴族階級の子女が、御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされています。

やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、行事となり発展して行きました。その後、紙製の小さな人の形(形代)を作ってそれに穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼になりました。この風習は、現在でも「流し雛」として残っています。

もともとは、5月5日の端午の節句とともに男女の別なく行われていましたが、江戸時代ごろから、豪華な雛人形は女の子に属するものとされ、端午の節句(菖蒲の節句)は「尚武」にかけて男の子の節句とされるようになりました。

ひな飾りの言い伝え
・立春ごろから、遅くてもひな祭りの1週間前までに飾りましょう。
・前日に飾る「一夜飾り」は縁起がよくありません。
・節句が終わると出来るだけ早めに片付けましょう。

ひなまつりの食事
ちらし寿司の具のエビは「長生き」、レンコンは「見通しがきく」、豆は「健康でまめに働ける」とされます。また、貝は対の貝殻でなければ絶対に合わないことから、良縁の象徴、女性の貞節を教えた「ハマグリ」などが供えられます。
ひし餅の三色は、赤は「桃・生命」、白は「雪・雪の大地」、緑は「草・木々の芽吹き」を表しており、3月という季節の情緒を表現しています。この3色のお菓子を食すことで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できるという意味があります。
ひなあられ 野外でひな遊びを楽しむときに持って行くための携帯食料が由来と言われます。

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